映画「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」

映画館に観に行くつもりはないのですが、今月末に「お終活」第2弾が公開されるということと、終活ということを考えるようになったということで、3年前の第1弾の「お終活」を観てみました。

結婚50年の典型的な定年退職後の亭主関白の夫と、その夫にストレスを感じている妻の熟年夫婦が、妻の病気をきっかけにお互いの大切さを知り、ふたりでなにかやろうということで結婚50周年の金婚式を開くというストーリーです。終活と言っても葬儀社の「終活フェア」で少しそういう話が出たことと、夫婦の今後の歩み方のひとつを示しているだけで、終活ということをタイトルにしているわりには、ただの熟年夫婦の日常を描いているというだけに感じました。しかも、夫は頭が昭和的で家の中のことは何もしないという男にもかかわらず、妻が倒れたということだけであんなにも変わるのかという設定は無理を感じました。長い50年の結婚生活の中では、そういうことくらい気付く出来事はいくらでもあったはずで、そこで気づかない夫が今回気付くというのは映画だからのご都合主義に感じてしまいます。前半と後半で夫の態度にメリハリをつけるという意味合いもあるのでしょうが、男から見ても、「おい、お茶!」「おい、メシ!」なんて傲慢に言う夫は不快だし化石的なので、前半の夫のキャラクターは不必要なのではないかなと個人的には感じました。

ということで、予想はしていましたがあまり心に響く映画でもありませんでしたし、「終活」の参考にもなりませんでした。前半の夫のような態度、考え方を持つ男性には、非常に参考になったかもしれませんが。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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