この映画は、観ようかどうか迷っていた映画です。時間と無料クーポンがあったので、迷ったら観ておこうという気持ちで観てきました。
時間になって席に着くと私だけ。久しぶりに独り占めシアターかと思っていたら、女性がひとり、老人っぽい男性がふたり入ってきて、全員で4人の鑑賞でした。先週の金曜日に公開した映画としては寂しい”入り”です。私も迷ってでしたのでなかなか足の向かない映画なのかもしれません。
そんな感じで観始めた「ラストターン」でしたが、最後まで間延びすることも無くけっこう興味深く観ることができました。痴呆症の妻を亡くし一人暮らしの71歳の健二が、物忘れに不安を覚えてコミュニティクラブに参加することから始まります。人生の終わりを感じていた健二が、コミュニティクラブでできた友人・橋本や、水泳教室の岸本とかかわっていくうちに、人生まだこれからだと前向きに考えるように変化していくというストーリーです。
年老いて健康に不安を持つ身になった時に、健康なうちに死んだ方がいいのではないかと後ろ向きに考えたり、人の迷惑にならないように孤独でいることを選んだり、そんな心理に陥ってしまうのかなと考えさせられました。自分もそんなことを真剣に考えてしまう年齢になってきているので、人ごとではないなと思いながら観ていました。健二が泳げたシーンとか、病室で岸本が健二に話しかけるシーンとか、心が少し熱くなるシーンもありました。
とにかく、目的を持って何かを始めることは年齢にかかわらず大切なことだということはよく伝わってきました。そうすれば人は輝き続けることができるのだということです。私もまだまだ興味を持っていろんなことをやりたいとあらためて思いました。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


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