昨日の強い雨風が嘘のような快晴の今日、「碁盤斬り」を観てきました。昨日の朝から右足の甲が痛くて歩くのに苦労するのですが、頑張って観てきました。
冤罪で藩を追われて浪人となって、質素な日々を娘と暮らしている柳田格之進。柳田の囲碁には実直さが表れていて、質屋の萬屋の主人に見込まれてその主人と囲碁を打っている。そんな時に、冤罪と柳田の妻の死についての真実がわかり、仇の柴田兵庫を追うというストーリーです。
この映画は予告を観ていましたが、単純な仇討の時代劇かと思い込んでいて映画館に観に行くまでの興味はなかったのですが、ラストは泣けるという噂が耳に入り、どんな泣かせ方なのか興味がわいて今回観に行くことにしました。
観た感想は、観て良かったと思えるような内容でした。実直で融通の利かない真面目な男、一度思ったらけっして曲げない信念、そういう生き方の男を草彅剛がとても素晴らしく演じていました。融通が利かないところは、柴田兵庫からその性格のために優秀な人材が藩からいなくなっていったということを指摘されて、考え方を少し見直すという、ただ頑固だけではない魅力もありました。
ラストは噂通り、しっかりと泣いてしまいました。「碁盤斬り」というタイトルはどういう意味を持つのか気になっていましたが、そういうことなのかという納得とともに、柳田の怒りを抑えた優しい行動に泣けてしまったいいシーンでした(あれが本当にできるのかどうかはあえて触れずに置いておきます)。またお庚の最後のはからいも粋でした。
映画館ではちょっと期待外れの映画が続いていましたが、この映画は観に行ってよかったと思いました。来場記念品は物語に深くかかわる五十両の小判のシールでした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


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