日曜日の朝に爽やかな映画を観ようとしてサブスクの中からこの映画を選びました。私の好きな俳優、福本莉子が主演の映画です。
原作は一条岬の小説ですが、私は読んだことなく、この映画で初めて知る内容です。クラスメイトのいじめを助けるために出された条件によって、神谷透(道枝駿佑)は日野真織(福本莉子)に嘘の告白をします。真織は、事故によって眠るとその日の記憶を忘れてしまう「前向性健忘」を患っており、そういう日々が何か変わるかもしれないと思い、3つの条件を出してその告白を受け入れます。真織は、透のことや透との楽しい記憶をノートに綴り、翌日の自分に透のことや透との楽しい記憶を伝え続ける日々が続く・・・というストーリーです。
この映画は、福本莉子、道枝駿佑、古川琴音がそれぞれの感情をよく表現していて、とても良かったです。特に福本莉子は、記憶が無くなっている自分の戸惑いや悲しみが良く伝わってきました。真織のノートに毎日を楽しい記憶で残してあげたいと思う透の優しさ、親友・真織の苦しみに寄り添って透との関係を見守り、最後は辛い役割を果たす泉の優しさ、思い出すだけでも泣けてきます。
ストーリーにおける設定にも違和感を感じるところがなく入り込めますし、悲しい結末ですがとても暖かい心にしてくれて穏やかで満足できるエンディングでした。何度も書いていますが、優しさ溢れる映画は、本当にいいですね。とても良い映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


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