映画「君と100回目の恋」

好きなタイムリープを題材にした映画なので観てみました。

葵海と陸は幼なじみで、直哉、鉄太とともに、大学サークルでバンドを組んでいます。そのバンドのライブの帰り道に葵海が事故に遭い、気付くと1週間前の教室での講義中に戻ってしまいます。そのことを陸に伝えると、陸は自分に時間を戻す能力があることと、お互いが好きだったことを告白します。思いが通じ合った葵海と陸はふたりで1年前に戻って恋人として大学生活をやり直すのですが、その裏で陸は悲しい未来を変えようと奔走していた・・・というストーリーです。

この映画での「時間を戻す」という意味は、現在の記憶の自分まま、過去の自分に重なるという考え方で、過去で今と過去の自分が二人存在するというタイムリープの考え方ではありません。なので、時間軸は一本線で、あるところに戻ればそこから新しい未来になるということで、いろんな未来が並行するという考えもありません。そこがわかっていないと、最初は考えすぎてちょっと疑問を持ったりしてしまうかもしれません。

葵海の命を救うために、陸はその結果を変えようとして何度も過去に戻ることから、「君と100回目の恋」というタイトルになっています。陸がなんでも知っているように落ち着いた態度をとっていたことも、そのことがわかると腹に落ちます。陸を演じた坂口健太郎はそのあたりの複雑な心境をよく表現していたと思います。葵海を演じたシンガーソングライターのmiwaも明るい姿と悩む姿にメリハリがあり、とても良かったです。途中まではこの映画では泣くことはないだろうと思いながら観ていましたが、二人が覚悟を決めたあとのライブコンサートのシーンから涙が止まりませんでした。とてもいい映画でした。

昨日から少し心が乱れていましたが、この映画のおかげで少し落ち着いたような気がします。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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