このドラマは、第1話を観てとても面白い!と思ったのですが、いろいろと事情があってそれ以降はリアルタイムで観ることができませんでした。第2話以降を、昨日と今日とでまとめて観ました。
コンプライアンスなど無いに等しい昭和時代(1986年)とコンプライアンスが厳しい令和時代(2024年)を行き来するドラマです。令和時代では不適切とされる言動や行動は、注釈テロップがそのつど何度も挿入されるということと、毎回終盤にその回で言いたいことをミュージカルシーンとなるのが特徴のドラマです。
タイムスリップの方法などのツッコミどころはどうでも良くなるくらいに、面白いし考えさせられる内容でした。明るく描かれますが、市郎と純子の運命はちょっと切ないものがありました。まぁ、この後の運命がどうなるのかは視聴者の受け取り次第かもしれません。このドラマで思ったのは、時代の良いところと悪いところはそれぞれにあるということ。私のような年代のものは、昔のほうが良かったという頭の固い考え方には陥らないようにしないといけないし、新しいことは柔軟に受け入れていかないといけないです。価値観は変化するもので、昔が正解でもないし今が正解でもないということを忘れてはいけませんね。
セクハラのガイドラインは自分の娘だと思ってできるかできないかということじゃないかという考え方は素敵だと思いましたし、ソーシャルネットワークは本気で向き合う場所ではないということもその通りだと思いますし、不登校の学生に精神論や無理に学校に行かせるのは逆効果だとか、自分の価値観で人を変だとか気持ち悪いとか思うのはおかしいとか、いろいろと自分が日頃伝えたいと思うこともたくさん表現されていました。最終回でのミュージカルでの、「多様な価値観を認めて寛容に受け止めることが肝要」ということが、どの時代でも大切な最終的なまとめなのだなと思います。私も以前に比べると何人にも何事にも寛容になってきましたが、大事なのは相手に対する思いやりなのだと思いますね。
単純に時代の差を面白おかしく描いただけではなく、きちんと受け止めなければいけないメッセージがたくさん含まれているとてもいいドラマでした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


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