映画「恋のいばら」

好きな松本穂香主演ということで観てみました。

図書館に勤める桃(松本穂香)は、自分を振った男・健太朗(渡邊圭祐)に新しい恋人・莉子(玉城ティナ)がいることを知り、自分とは正反対の莉子に興味を持って会いに行く。そこで、健太郎が撮った自分の写真がリベンジポルノに使われるのが怖いので削除したいと、莉子に相談する。莉子は一度は断るが、自分も同じように写真を撮られたことを思い出し、桃に協力をすることにするのだが、ふたりの関係が徐々に親密さを持って変化していく、というストーリーです。

最初は、リベンジポルノを恐れた桃が莉子を引き込んで写真を削除するという、そういうサスペンス的なストーリーなのかと思ってドキドキしながら観ていましたが、実はすべて桃の莉子への思い(恋)による一連の行動だったと明かされると、この映画の雰囲気が一変します。私は松本穂香と玉城ティナのコンビが魅力的で、それを観ているだけで面白いと感じていたので、やっぱりそういうことかと腹に落ちるところもありました。この行動自体が”いばら”なのか、二人の間にはこれからも”いばら”があるのかはわかりませんが、それを超えて得られた時に幸せがある、ということなのでしょう。

と、私は思って観終わりましたが、それがこの映画の伝えたいことの正解なのかどうか、それはわかりにくい映画ではあります。それは、登場人物の本心が直接的に伝わってこないところが原因かもそれません。なので、私の感じ方も私の勝手な思いに過ぎないかもしれません。そういうところのモヤモヤ感が少し残る映画ですので、できればもう少しわかりやすいように作ってもらえればと思いますが、それもまた正解ではないのかも知れません。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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