映画「キングダム 大将軍の帰還」

奥さんと長女と三人で観てきました。「キングダム」第4作目となりますが、映画館で観るのは今回は初めてとなります。事前に前3作を観て準備万端で挑みました。

今回の作品は、前作の「キングダム 運命の炎」での馬陽の戦いの続きとなります。 ホウ煖と飛信隊の戦いから始まり、今回の見どころの王騎とホウ煖の戦いに続きます。王騎は倒れるものの、それでも怯まない王騎軍によって馬陽を守り咸陽に帰還するというストーリーです。

2時間半の長い映画ですが、戦闘シーンと王騎将軍に係る過去や過去3作に織り込まれた伏線の回収の見事さで、スクリーンにくぎ付けであっという間に終わってしまったほど内容の素晴らしい映画でした。また、映画館で観る「キングダム」の戦闘シーンの迫力はすさまじいものがありました。家で小さな画面で普通の音量で観ているのは、本来の魅力の半分も楽しんでいないと痛感しました。王騎とホウ煖の戦いは本当に迫力満点で素晴らしいものでした。その戦いの因縁となっている王騎と摎の話がエイ政と昌文君の会話を介して並行して描かれるのですが、王騎が摎との約束を覚えていた感動的なシーンがあるからこそ、摎を殺されたホウ煖に対する王騎の強い怒りが強く伝わってきて、観る側は王騎の心情に心が引き寄せられてしまいます。摎を演じる新木優子もとても凛々しくよかったので、よりそういう気持ちが強くなります。そして、戦い後に傷ついた王騎が信と馬で撤退していくシーン、王騎の最後に騰や信や兵士に語るシーン、出陣する時に王騎がエイ政に昭王からの遺言を伝えエイ政を主の器と認め忠誠を誓うシーン、エイ政が軍の帰還を迎え入れることを宣言するシーン、「キングダム」という映画でこんなに涙があふれてくるのは初めてでした。

戦闘シーンの迫力、ストーリーの素晴らしさによる感動、「キングダム」4作の中で一番の映画だと思いますし、大傑作映画といっても良いくらいの素晴らしい映画でした。今回は信や羌カイの活躍は控えめでしたが、王騎を演じる大沢たかおの魅力が際立っており、王騎あってこその「キングダム」だったと思います。奥さんと長女は前作を観ていませんでしたが、十分楽しめる内容だったようですので、過去作を観ていなくてもぜひ映画館で観ることをお勧めします。

とりあえずこれでひとつの区切りだとは思いますが、コミックはその後も続いていますので、またいつか続編が観られることを楽しみにしていたいと思います。ただ、その時は王騎将軍がいないのが寂しいですが。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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