久しぶりの映画です。
昔のバイト仲間だった一花のことが忘れられない古本屋を営む多田は、ある日万引きをした女高生・岬を捕まえて理由を聞いてみると、岬は多田のことが好きで自分のことを知ってほしくて万引きをしたと言う。岬は古本屋に通い、多田に「結婚してください」と何通も手紙を送る。そんな時、友人たちから一花が結婚するという話を聞くが連絡ができない多田のもとに、一花から連絡がくる・・・というストーリーです。
若田は結婚するのに浮気をしていたり、それを知った一花は多田に抱かれにいくとか、ちょっとあり得なくてゴタゴタした設定で、岬の両親が多田のところを訪れたシーンだけは、岬の聡明さに比べて品や礼儀の無い両親に嫌悪感を感じてしまいましたが、全体的には心乱すことなく観進めることができました。その理由は、多田の愛情の深さや相手を思う気持ちが優しくて、岬の一途な思いが可愛らしくて、一花の素直な性行為への感情が変に共感できて、若田の天然の小物ぶりがおかしくて、登場人物にそんな魅力を感じるからだと思います。特に岬を演じた河合優実はとても良かったです。
人を好きだと思うことは大切で美しいことなんだなとあらためて感じた映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


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