ドラマ「前科者 -新米保護司・阿川佳代-」

映画の「前科者」は気になっていたのですが、FODのサイトを見ていたらドラマ版があるのを知って観てみました。

1話27分で全6話なので、気楽に観ることができました。その短さを感じないくらい面白いドラマでした。有村架純演じる阿川佳代の使命感強く保護対象者に心を寄せるキャラクターがとても良かったです。ちょっと自信なさでドジっぽいかなと思えば、的確で筋を曲げない判断を見せる有能さも感じます。

6話での保護観察対象者は3人。最初の斉藤みどりは、佳代を信頼し佳代に力を貸すなど重要な役回りで全話登場します。2人目の石川二郎は大東俊介のキャラクターも混じりちょっとキモイキャラクターに感じてしまいますが、寂しい心を持った孤独な人間の生きづらさを感じます。3人目の古川琴音演じる田村多実子は、男に騙されて薬物依存にさせられて人生を壊された女性で、娘を持つ親としては自分の娘をこんな不幸に陥れた男たちを許せない気持ちになります。そういう女性を演じる古川琴音は素晴らしいと感じました。そういう思いで観ていましたので、最終回は涙が溢れるという状況になってしまいました。ラストシーンの佳代がみどりの胸で泣くというシーンは特にぐっときてしまいました。

今クールのドラマ、「海のはじまり」で夏(目黒蓮)を愛した2人の女性、弥生(有村架純)と水季(古川琴音)の共演という面でも興味深いドラマでした。とても良かったので、引き続き、映画「前科者」も観てみたいと思いました。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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