構えることなく気楽に観ることができる映画を探していて、この映画にたどり着きました。昨夜寝る前に観ようと思って観始めたのですが眠くて観るのをやめたので、日曜日の朝、朝ドラ再放送の「オードリー」が先週で終わったので、その時間帯でのんびりと観ました。
長男・夢二(日村勇紀)が焼肉店を営む真田4兄妹の物語です。次男・日出男(中村倫也)は実は23年前に地球に来た土星人という設定で、あと1ヶ月で地球を去ることになっているというところから始まります。その事実を知った想乃(伊藤沙莉)と詩文(柄本時生)は今までと何もかわらずに過ごすのですが、日出男は土星に帰るにあたり、家族のひとりを土星に連れて帰る必要があるということを告白し、兄妹たちはそれぞれを思って悩む・・・というストーリーです。
設定がぶっ飛んでいるので、まじめに観るというよりもコメディーと割り切って4兄妹の関係や会話を楽しむという観方の映画です。会話はそれなりにけっこう笑えますし、土星人の特性なども面白おかしい設定でバカバカしい面白さがあります。ジャガイモもなぜジャガイモなのかとか、しゃべる(土星人の能力を使っているとはいえ)ビッグ鰻とか、いくら理屈をつけてもあり得ない座椅子での土星帰還とか、ツッコミどころ満載です。それなりに笑えて楽しめるし、兄妹愛も感じられる映画なのですが、そういうぶっ飛びすぎた設定が、全体のチープ感にもなっています。ラストも宇宙人の話だったのに、生まれ変わりで日出男が戻ってくる結末で、その結末はどうなの?という感じでした。
出演者は有名俳優陣で厚みがあって面白さも十分感じられますが、はやりストーリーのぶっ飛び感と結末の物足りなさが残念だなぁと思ってしまう映画でした。気楽に楽しめる映画という点では正解でしたが。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。



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