映画「交渉人 真下正義」

順番に「踊る大捜査線」シリーズのスピンオフ映画も含めて時系列的に観直しています。この映画も過去に何度も観た記憶はありますが、観たら思い出す程度の記憶しか残っていません。

「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」直後から今回の物語の布石が始まっています。事件後に報道陣の前で「ネゴシエーター」を名乗ったことで刺激された犯人が、クリスマスイブの夜に真下に挑戦する事件を起こします。その手法は、地下鉄の乗っ取りと爆弾。真下は犯人とのやり取りで事件を解決できるのか・・・というストーリーです。

悪くはないのですが、地下鉄のフリーゲージ開発車両「クモE4-600」を盗んで遠隔操作で移動させるというのは、鉄道を少しでも知っているものにとっては、それは非現実的だろうという考えから抜け出せずに、ストーリーに入り込めません。線引屋と言われるダイヤ編成担当者がダイヤを作り上げるということも、列車が止まってしまっている時ならば少しわかるのですが、混乱の中でも列車が動いている中で作業をするというのは、なんかしっくりきません。時折り出てくる車両も、ロケが東京の地下鉄でできなかったというせいで、とても東京だとは思えない車両が出てきます。そんなマニアックなことを気にしなければ、面白いのかなとは思います。一番モヤモヤしたのは、最後に犯人がきちんと明かされていないこと。そういう終わり方もあるのかもしれませんが、なんかスッキリしませんでした。

退屈ではないし面白い展開の映画ではありますが、私にとっては少しストレスの残る映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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