映画「メタモルフォーゼの縁側」

体調不良で動きたくなかったので、Netflixで映画を探していて面白そうだと思ったので観てみました。

引っ込み思案で、趣味でBL漫画を読んでいる17歳の女子高生・うらら(芦田愛菜)と、書店で表紙の美しい絵に惹かれてBL漫画としらずに買った75歳の夫を亡くした雪(宮本信子)が、BLの世界に魅了されて世代を超えた友達になっていくというストーリーです。

ほのぼのとしたいい映画でした。芦田愛菜と宮本信子が、目立たない普通の女子高生と一人暮らしの老婆というのをとても素敵に演じていました。ふたりとも、もともと品のある役者さんなので、おっとりとしたいい感じが出ていたのかなぁと思いました。ふたりの結びつきのきっかけが、普通ならば(年配者ならば余計に)眉をひそめるBL漫画というのも、ふたりの柔軟さと差別感の無い純粋さを感じます。BLコミックがふたりの共通の楽しみになって、だんだんと二人の交流が深まり秘密感が高まっていく過程も微笑ましくて素敵でした。芦田愛菜は自分の趣味を隠して来ていましたが、雪、幼なじみの河村(高橋恭平)、同級生の英莉(汐谷友希)が普通にBL漫画を受け入れているのを見て、だんだんと自分を認めて前向きになっていく姿も、好きなものに自信を持って人生を歩めばいいのだと、あらためて感じさせてくれます。

考え方を柔軟にして年齢関係なく自分の世界を広げていくことの大切さや面白さを感じる映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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