体調がイマイチなので、無理をせずにドラマ三昧をしようと思って選んだのが「ミステリと言う勿れ」。映画を観て久能整(菅田将暉)の発する言葉に感銘することが多かったので、いつかは観てみたいと思っていたドラマです。全12話を一気に観ました。映画との間の「ミステリと言う勿れ 特別編」は配信がなかったので観ていません。
2022年の放送時には観ていませんでしたが、初めて観てみると、ドラマの作り方自体が普通の一話完結の更生ではなく、連続して次回に続いていくという挑戦的なつくりになっていることに新鮮さを感じました。久能整のキャラクターは映画で初めて知りましたが、映画で感じたキャラクターが最初からしっかりと作られていたことがよくわかりました。映画で感じた奥深いものの見方や考え方が、ドラマではより明確に表現されていて、感銘する言葉もたくさんありました。
「真実は人の数だけある。ひとつしかないのは事実。」(久能→薮)
「復讐のために費やす時間はあったのに、家族に費やす時間は無かったのか」(久能→薮)
「家族のことをどこまで知っていますか?」(久能→薮)
「メジャーリーガーは子供の成長に立ち会うことを父親の権利だと思い、日本の解説者たちは義務だと思っている」(久能→池本)
子どもを産んだら女性は変わるというのは当たり前。問題なのはあなたが一緒に代わっていないこと」(久能→池本)
「どうしていじめられる方が逃げなきゃならないんでしょう」(久能→淡路)
「やんだり迷惑だったり恥ずかしくて問題があるのはいじめている方」(久能→淡路)
「『大丈夫ですか』と聞くと人は『大丈夫です』と答える。そういう時は『どうかしましたか』と聞いた方がいい」(久能→三船)
「なぜ闘病というのでしょうか。病気に勝ち負けがあるとしたら医者とか医療の話」(久能→牛田)
「人は病に負けたから死ぬのではない」(久能→牛田)
「向いているから教師になりたいわけではないです」(久能→蔦)
「自分に苦手なものがあると認知している教師は、生徒にも苦手なものがあると理解できる」(天達→蔦)
「人に会い、人を知りなさい。それは自分を知る旅だよ」(天達→久能
「客様体質とは主体性や積極性が無いということではなく、手に負えないことがあればすぐに助けを求めろ。助け助けられて働くのがチーム」(備前島→風呂光)
「ウェディングロードはなぜ父親なのか?一番大切な人と歩いてください」(久能→美樹谷)
原作自体の魅力と、菅田将暉の魅力が相まって、とても魅力的で面白い作品でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


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