気になっていた映画なので、長女と奥さんと三人で観てきました。
<あらすじ>
新学期を迎えた私立灰嶺学園2年D組に、SNSを通じて生徒全員と担任教師の25人の序列が送られてきた。犯人がわからないまま半年ほど過ぎた時に、序列1位の姫山椿(堀未央奈)が校内のトイレで自殺する。姫山の葬儀の翌日、クラスの机の上に姫山の遺書が置かれていた。姫山の自殺の原因を知るために、生徒たちは各人の遺書を公開することにした。そこで、生徒たちの序列に対する思いが暴かれていく・・・
思っていたほどの意外性やミステリー性はなかったものの、それぞれの生徒の本性が赤裸々に暴かれていくという面白さは十分感じられましたし、先を予見できない展開は興味を持続させてくれました。いいやつだ思わせておいての最後の最後にまた本性を見せられるというのは、ちょっと怖さを感じました。学校だけでなく、社会における人間の序列に対する考え方や行動を考えさせられる内容でした。だから人間同士の付き合いは怖くてあまり深入りしたくないと思ってしまいます。また、イジメる側とイジメられる側の物事の受け取り方の違いも考えさせられました。責めた側は軽く言ったつもりのものが、責められた側は恐怖に感じる受け取り方をしているとか、自分の言動も考えさせられるものでした。
出演者の演技はちょっと大袈裟(過剰)な感じがして、マイナスに感じる人もあるかもしれないと思いましたが、私はこの展開ならば舞台風のちょっとやりすぎ的な演技でよかったかなと思いました。
自分が傷つかずに生きていくためには、人間の本性を見極められるほどの人間観察能力を持つことや、肩書や成績等による序列に振り回されない冷静さといったものが必要なのかとあらためて思った映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


コメント