今週も女性陣は今週版の「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」の応援上映に行くというので、私はこの映画を観てきました。
<あらすじ>
ある日の午後7時。折本眞之輔(阿部寛)のラジオ番組に1本の電話がかかってくる。その電話の男は発電所を爆破すると言ったあと、本当に発電所で爆発が起きる。折本は自分が交渉人として指名されたことを機会に、左遷された国民的ニュース番組「ショウタイム7」へのキャスター復帰に利用しようと考え、男との交渉を生放送中の「ショウタイム7」のスタジオに乗り込み生中継することを強行するのだが、そのスタジオにも爆弾が仕掛けられていた・・・
思っていたより少し期待外れの映画でした。テレビ生中継の折本と犯人のやりとりのところでは、少し眠気が襲ってきました。折本の性格ややり方があまりにも非常識でこの時代に合っていないし、それを阿部寛の演技が助長していて、リアル感が乏しかったです。爆弾を仕掛けられて逃げることができないという設定もただのリモート起爆だし、どういう手段で爆弾を仕込めたのかというところがよくわかりません。そんなことを考えると切迫感・緊迫感もあまり感じませんでした。テレビ局もさすがにこんな危険な生放送を許すわけないと思いましたし、警察が犯人がいるとつきとめた居場所を事前にニュースで流すわけありません。警察の絡み方も園田(安藤玉恵)という女性警察官が出てくるだけで、爆弾や総理にかかわるような大きな事件に対する対応にしては不自然でした。そもそも都内から発電所は見えるところにあるのでしょうか(変電所はあるでしょうけど)。キャスターの安積(竜星涼)と結城(生見愛瑠)はキャスターっぽかったですが、中継担当の伊東役の井川遥の演技はかなり気になりました。
原作が韓国映画(「テロ、ライブ」)なので難しいところがあるのかもしれませんが、もう少し設定や背景にはリアル感を持たせてほしかったなというのが個人的な感想です。ただ、ニュース番組で伝えられる真実とか正義とかは本当にそうなのかという疑問を持ったり、裏に大きな力や忖度があるかもしれないと考えたりすることは大切だということはよく伝わってきました。ニュース番組と言っても視聴率優先で、まさに”ショウタイム”なのだということが忘れてはいけません。そういうことをあらためて感じさせてくれた映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


コメント