映画「ブルーピリオド」

この映画は、公開時に奥さんが観たいと言っていたのですが、観に行くタイミングを逃してしまった映画です。この映画もprimevideoで無料配信していましたので、「愛のイナズマ」を観た後に続けて観ました。

<あらすじ>
器用だけど生きている実感を持てない高校生の矢口(眞栄田郷敦)は、好きな風景を描けという美術の課題に困っていた。そんな時に出会った美術大学を目指す上級生の森(桜田ひより)と一緒に絵を描く機会を得て、そこで明け方の渋谷を描く。その絵は好評で、矢口は自分をさらけ出したような感覚を持ち感動する。それで美術に興味を持ち始めた矢口は絵を描く楽しさを実感し、難関美術大学の受験を決意する・・・

この映画は、自分の人生をどう生きるかを考えさせられる映画でした。生きていくこととは別に好きなことは趣味にするのがいいのか、一度の人生だから好きなことに没頭する人生のほうがいいのか、どちらも正解でも不正解でもないので難しい命題です。前者が無難で親としても前者をたぶん進めると思いますし、私も子供にやりたいと言ったことに対して「そんな夢みたいなことは考えずに地道に考えたほうがいいのではないか」なんてことを言った経験もあります。矢口の美術に対する生き方だけでなく、トランスジェンダーである龍二の生き方に対しても同様です。自分の思いを貫くという生き方は強く正しいと思いますが、それができる人は一握りなんだろうなと思ってしまいます。自分ができない生き方をやろうとしている姿を見るのは、素直に羨ましくて気持ちが良いものです。そんな映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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