映画「ハケンアニメ!」

この映画は知りませんでした。好きな吉岡里帆が主演ということなので、寝る前に鑑賞しました。「傲慢と善良」の辻村深月の同名小説が原作です。タイトルの「ハケン」はカタカナなので「派遣」と思ってしまいましたが、「覇権」ということだそうです。

<あらすじ>
アニメ業界で監督デビューのチャンスをつかんだ斎藤瞳(吉岡里帆)。連続アニメ「サウンドバック 奏の石」で、瞳の憧れる天才監督・王子千晴(中村倫也)の復帰作「運命戦線リデルライト」と視聴率を争うことになる。しかし、瞳を大抜擢してプロデューサー・行城(柄本佑)は作品の内容よりもビジネスを最優先させることで、瞳の大きなストレスとなっていく。そんな焦りの中、スタッフとの間にも不協和音が漂い始める。一方、表面上は自信満々の王子千晴も、作品を生み出すことに大きなストレスを抱かえ、王子の才能に惚れ込んでいるプロデューサー・有科香屋子(尾野真千子)は王子に振り回されながらも、王子の要望を叶えようと奮闘する。それぞれが熱い想いをぶつけ合いながらアニメの「ハケン=覇権」を争う戦いが始まる・・・

面白くて感動する映画でした。最初は暗い感じでちょっと退屈な感じでしたが、瞳と王子が対談で顔を合わせたあたりからそれぞれのアニメに対する想いが吹き出してきて、その熱い想いがどんな対決になっていくのかがとても面白くなってきました。合わせて、それぞれが製作するアニメの内容も気になり、どんなメッセージをどういう形でアニメの中に織り込むのかも興味津々でした。それと、アニメ制作のチームがだんだんとまとまってくるところや、理解し合うことができて協力していく姿がとても感動的でした。特にプロデューサー・行城と、アニメ製作会社の原画担当の並澤和奈(小野花梨)がとてもいい存在感を出していました。終始にこやかな笑いも無く厳しい表情の多かった吉岡里帆も、いつもとは異なったキャラクターがとても良かったです。なにかに打ち込める情熱と技術があることはとても素晴らしいし羨ましく思いました。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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