映画「私にふさわしいホテル」

【あらすじ】
新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典(滝藤賢一)の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった不遇な新人作家・加代子(のん)。「この恨み、晴らさでおくべきか」、そう決意しながら憧れの「山の上ホテル」に宿泊する加代子の部屋の上階に泊まっていたのは・・・なんと東十条だった。大学時代の先輩で編集者の遠藤(田中圭)の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を見事落とさせる。だがここからが加代子の更なる不遇と試練の始まりだった・・・。加代子 VS 東十条の因縁の対決は、誰にも予想できない方向へと突き進んでいく。果たして加代子は文壇に返り咲き、作家としての道を歩むことができるのか・・・

【感想】
午後の時間の空いた時に久しぶりにPrime Videoを見たら、昨年末公開で気になっていた映画、「私にふさわしいホテル」が無料配信されていたので、すぐに観てみました。

のんがすごく良かったです。執念深くてしつこくて自己顕示欲の強い作家を演じているのですが、まったく嫌みなくいろんな表情の作家を面白おかしく演じていて、とても楽しめました。特に、のんと滝藤賢一の掛け合いのシーンは最高に面白かったです。加代子が東十条に恨みをはらすという設定ですが、ふたりに陰湿さはまったくなく、どちらかというとお互いに好きなんじゃないのかと思わせるような微笑ましい間柄を見せてくれるので、素直に笑えました。のんはいろいろとありましたが、とても魅力的な俳優だと思いました。のんと橋本愛の1対1の共演シーンもあって、「あまちゃん」を思い出すサービスシーンで、そういうところも遊び心があって楽しめました。橋本愛主演の映画「早乙女カナコの場合は」にはのんがこの映画と同じ役で出ているそうで、できればそちらも観てみたいです。

しっかりと笑えて楽しい映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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