映画「天使のいる図書館」

【あらすじ】
新人司書のさくら(小芝風花)は奈良県葛城にある図書館で働き始める。さくらは12年前に祖母を失ってから神を信じず、理屈っぽいちょっと変人的な性格に育っていて周りの人たちとはズレていたが、真面目に仕事を覚えようと頑張っていた。ある日、彼女は図書館を訪ねてきた老婦人・礼子(香川京子)のある願い事を知り、それを叶えようと一緒に地元ののいろんな場所にでかけることになる。それによってさくらは地元の人々との交流を深め、葛城地域の歴史や文化の魅力を知って人間として大きく成長していく・・・

【感想】
Prime Videoで映画を物色していたら、大河ドラマ「べらぼう」で共演している横浜流星と小芝風花が出ているこの映画を見つけたので観てみました。

かなり個性的なキャラクターの小芝風花でびっくりしましたが、ストーリーと舞台は私の好みに合っていてとても楽しく観ることができました。

8年前の映画なので、小芝風花が若いです(今も若いですが)。そのキャラクターは独特でこんな人いないでしょうと思ってしまう変な女性を演じています。人間的な優しい心は持っているのですが、愛情などの心の機微がわからなくてロボットのような思考をしてしまいます。その個性を際立たせるためか、さくらは自分の知識によってしゃべる時は本当にロボットのような口調になります。これは小芝風花だから許せる設定だと思いますし、物語に笑いを与えます。こういうキャラクターが馴染まない人は、最後まで気になって物語に入り込めないとは思いますが。

物語の中心は、芦高礼子という余命幾ばくかの老婦人の若い頃の恋の思い出と後悔にさくらが寄り添っていくというところ。その過程で、さくらも祖母の死から閉ざしていた心の感情を開いていきます。さくらと礼子が葛城山でかわす会話や、そこで思いがけない人物が現れるシーンはとても感動的で、泣けてきました。

そして、もうひとつのこの映画の魅力は、奈良県の大和高田市、葛城市、御所市、香芝市、広陵町の神社などの私の興味ある場所が出てくること。映画の公開から時間は経っていますが、この映画のロケ地巡りをしたくなりました。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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