映画「名探偵コナン 世紀末の魔術師」

【あらすじ】
鈴木財閥の蔵からロマノフ王朝の遺産、「メモリーズ・エッグ」と呼ばれる「インペリアル・イースター・エッグ」が見つかった。エッグは大阪で展示することとなったが、怪盗キッドからエッグを盗むという予告状が届いた。怪盗キッドは大阪の街を停電にしてエッグの位置を特定し、盗み出すことに成功する。エッグの展示は中止となり、船で東京に持ち帰られることになった。船にはエッグ職人の孫・香坂夏美が同乗しており、夏美の先祖が建てた横須賀の城に、2つ目のエッグが隠されていると推理する。そんな時、映像作家の寒川が右目を撃たれ殺される。コナン達の調査により、強盗・スコーピオンが犯人とわかる。城に行ったコナン達は、そこでスコーピオンと対峙することになる・・・

【感想】
劇場版「名探偵コナン」の第3弾です。この作品は過去に観たことがあります。コナンと怪盗キッドのラストシーンはなんとなく記憶に残っていました。

この作品から怪盗キッドや灰原哀が劇場版初登場となります。昨年公開の「100万ドルの五稜星」での服部平次、遠山和葉、中森刑事も劇場版での初登場で、「100万ドルの五稜星」との共通点や継続性も感じます。25年も前の作品だとは思えない作品としての一貫性があることに感心します。また、「100万ドルの五稜星」の川添刑事と、この作品の白鳥刑事が重なる展開は興味深かったです。ラストシーンでは、この時は怪盗キッドが工藤新一に変装と思わせていますが、「100万ドルの五稜星」を先に観ていると、変装じゃないんだなということも思ってしまいます。

ストーリーは謎や背景が少し複雑でわかり難い感じはしましたが、なんとなく切ない思いが込められた「メモリーズ・エッグ」であることはわかるので、良く練られたストーリーだったなぁという感想を持ちました。怪盗キッドがコナンの身近で助けていたということも、ふたりの絆が垣間見えて、そういうところもこの作品の魅力かなと思います。この作品の舞台が、大阪、豪華客船、横須賀の古城と移るのも壮大ですし、犯人の意外性もありましたので、十分楽しめる作品でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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