映画「名探偵コナン 隻眼の残像」

【あらすじ】
10ヶ月前の八ヶ岳連峰未宝岳にて、長野県警の大和敢助は8年前の銃砲店強盗傷害事件の被疑者で仮釈放中に行方を眩ませた御厨貞邦を追跡中に何者かに狙撃され左目を負傷し、その後雪崩に巻き込まれてその時の記憶をなくしていた。10ヶ月後の現在、長野県の国立天文台野辺山で、施設に侵入した何者かに職員の円井まどかが襲われる事件が発生する。その頃、小五郎のもとに刑事時代の同僚だった鮫谷浩二から連絡が入り会うことになるが、その前に射殺されてしまう。その現場に居合わせたコナンは犯人を追うも見失う。鮫谷は10ヶ月前の事件を調べていたことがわかり、小五郎は事件解明のために長野に向かう。コナンは、阿笠博士の後輩の越智に招待されて国立天文台野辺山を訪れていた少年探偵団と合流し、事件の解明に入り込んでいく・・・

【感想】
劇場版「名探偵コナン」の第28弾、最新作です。昨年の「100万ドルの五稜星」は映画館で観なかったことを後悔したので、今年のこの作品は観ておきたいと思ってひとりで観てきました。

今回も、犯人を含む真相は最後までわからない(ようにする)という練られたシナリオでしたが、会話での説明が多い感じがしたのと、8年前の事件、10ヶ月前の事件、その関係者がちょっとややこしくてわかり難かったというのが正直な感想でした。ただ、過去に関係のあった長野県警の刑事などが出てきますが、それを知っていないとわからないような展開ではありませんでした。この作品だけで十分に楽しめると思います。

今回の作品では、ポンコツの小五郎は影を潜め、カッコ良いところが多かったのが特徴です。鮫谷を殺した犯人を追う姿が真剣に描かれており、今回は主役といってもよいくらいの活躍でした。観る側としては、ちょっと調子が狂ってしまいました。

ラストでは、国立天文台野辺山の施設を豪快に壊してしまうシーンがあり、そこが手に汗握る迫力シーンではあるのですが、「そんなに壊していいの?」という、いつもの思いが先だってしまいました。いろいろと無理な設定もありましたが、それは名探偵コナンのアリアリだとして受け入れられるようになってきました。

面白かったですが、私は昨年の「100万ドルの五稜星」のほうが好きかなという感じでした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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