映画「名探偵コナン 銀翼の奇術師」

【あらすじ】
毛利小五郎は、舞台女優・牧樹里から怪盗キッドの予告状についての相談を受ける。キッドの狙いは「運命の宝石」というスターサファイアで、牧が出演する『ジョゼフィーヌ』で盗み出すと推理した小五郎達は劇場へ向かう。そこでコナンは工藤新一に変装したキッドと遭遇するが、逃走を許してしまう。翌日、宝石を守った御礼として小五郎たちは函館にある樹里の別荘で行われる打ち上げに招待され、『ジョゼフィーヌ』関係者と共に、羽田発函館行きのスカイジャパン航空865便(ボーイング747-400D)に搭乗する。ところが、チョコレートを食べた樹里が青酸中毒で死亡する事件が発生。真相を見抜いたコナンは、ハプニングに見舞われながらも妃英理を探偵役として事件を解決したのだが、樹里に付着していた毒の影響で、機長と副操縦士が操縦不能になってしまう・・・

【感想】
劇場版「名探偵コナン」の第8弾です。

新一と怪盗キッドの友情、新一と蘭のラブストーリーが中心に描かれた作品で、操縦士を失った飛行機を無事に着陸させるかというところが大きな見どころとなります。怪盗キッドの盗難予告が主体なので派手な殺人は無くて、スタッフによる牧ひとりだけの殺人事件ですが、それは飛行機の難局のきっかけという位置づけが強かったです。ただ、犯人解明の謎解きは単純ではなく、初めて妃英理が眠らされての探偵役を担っており、解明するのは新鮮で面白かったです。

見どころの飛行機の着陸は、機長と副操縦士がルールに甘すぎるだろうとか、ど素人の蘭が着陸というのはあり得ないだろうとか、少しでも機体が何かにぶつかれば火災になるのは必至だろうとか、これはさすがに無理がありすぎて真面目にこれはやりすぎだと思ってしまいましたが、「名探偵コナン」はそういう普通の目で観ていては楽しめないということもわかってきましたので、深く考えずに手に汗握る感じで観るようにしました。とはいっても、いろいろと問題のある内容であり賛否あるかなとは思いました。

緊迫した状況の中、コナン(新一)と怪盗キッドが相手を信頼して助け合ったり、切迫した場面で新一に蘭が告白してしまったり、微笑ましく清々しいシーンは、とても心が和んで良かったです。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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