映画「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌」

【あらすじ】
ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン、蘭、少年探偵団と共に、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。そこで小五郎とコナンは、「ある事件を今から12時間以内に解決してもらいたい」という依頼を受ける。しかし、そのヒントはわずかなもので、解決できない場合は、全員の腕に取り付けられた腕時計型フリーパスIDを爆破すると迫られる。しかも、その腕時計型フリーパスIDは、ミラクルランドの敷地に入ったて出たら自動的に爆破するしかけになっており、コナンは灰原に連絡して皆がミラクルランドから出ないように頼む。そしてコナンと小五郎はヒントをもとに事件の真相を探るが・・・

【感想】
劇場版「名探偵コナン」の第10弾です。

いろんな登場人物が出てきてそういう意味では楽しめる作品でしたが、ストーリーはちょっと入り込めないものでした。いくらコナンや小五郎や平次のような探偵であっても、そのヒントからたった半日でその謎を解くのは無理だろうと感じてしまうものだったからです。それだけ彼らの思考が優れているということでもあるのですが、そこまで閃くと出来すぎに感じてしまいました。それと、過去の事件の背景(依頼された事件の真相)がやや複雑でわかり難いところもありました。映画版では初登場の白馬探が、本人ではなく怪盗キッドの変装であることは途中からなんとなくわかるのですが、それをわかっていないとなぜ都合よく怪盗キッドが出てきてコナン達を助けるのかというところも不思議に感じてしまいます。

ただ、その事件真相ができなければ、蘭や少年探偵団が犠牲になる、ミラクルランドから出てしまうと犠牲になるという緊迫感は面白いですし、依頼人が実はたいした人物ではなくその上を行く人物がいたという意外性も面白いですし、登場人物が多くて面白いですし、事件の細かな真相の謎がわかり難くてもそのドキドキ・ワクワクを楽しめばいいのかなと思いました。

今回は、新一と蘭の微笑ましい心のつながりのシーンが少なかったのがちょっと物足りない気がしました。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

コメント