【あらすじ】
ニューヨークの片隅で鬱屈した日々を送るベトナム帰還兵の青年・トラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)。不眠症の彼は、夜勤のタクシードライバーの仕事に就く。彼は夜の街を走りながら、麻薬や売春が横行する社会に嫌悪感を募らせていく。ある日、大統領候補パランタイン(レナード・ハリス)の選挙事務所で働く美女ベッツィ(シビル・シェパード)と親しくなったトラヴィスだったが、初デートでポルノ映画に誘いベッツィを怒らせてしまう。ベッツィに無視されるようになったトラヴィスは、ますます閉じこもりがちになる。ある日、彼のタクシーに13歳の売春婦アイリス(ジョディ・フォスター)が逃げ込んでくるが、追って来た男に連れ戻される。その後、アイリスと再会したトラヴィスは足を洗うように説得するが聞き入れられなかった。密売人から銃を手に入れ、自らの肉体を鍛え始めたトラヴィスの胸中に、ある計画が湧き上がり・・・
【感想】
昼食後になんとなく観た映画です。
帰還兵として精神的なストレスを抱かえている青年が、麻薬や売春が渦巻くニューヨークに不満を持って、それを行動に起こしていくという社会の歪みとか狂気みたいなものが描かれた映画です。特に笑いとか怒りとか感動とかいうものはなくて、ドキュメンタリーのようなタッチで社会と青年を描いているという感じです。
トラヴィスの行動が病的だからかどうかわかりませんがイマイチ理解できないために、映画全体としての理解も不十分でした。銃社会のアメリカということで、すぐに殺人という手段に向かうことが私にとっては理解しがたい発想でした。
いくら悪人だとは言え、許可証を持たない銃で三人も射殺したにもかかわらず、怪我が治るとすぐにタクシードライバーに戻れる状況も私の感覚では違和感しかありません。それどころかアイリスを助けたことをアイリスの両親から感謝されて英雄扱いなんて考えられません。
表現したいものも絵作りもきちんとした思想のもと作られていると思いますので、映画としての質は高い映画なのでしょうが、内容的には私にはちょっとよくわからない映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


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