【あらすじ】
東京の大学に通うため、北海道から上京した卯月(松たか子)は、小さなアパートで初めての一人暮らしを始める。個性的なアパートの隣人、大学のサークル仲間らと触れ合ううちに東京での生活にも慣れていくが、そんなある日、卯月は高校時代に憧れていた山崎(田辺誠一)と再会する・・・
【感想】
発熱した時に療養中に観た映画です。松たか子の初主演作というので興味を持ちました。また、67分という短い映画でしたので体の負担にもならずに気楽に観ることができるのも選択した理由です。
全体的に台詞が少なく、卯月という女性の心を映像で静かに表現している映画でした。最初の不安と期待の入り混じった気持ちから、だんだんと慣れて自分の意思を表に出していく過程がよく表現されていたと思います。描かれる出来事は、卯月の大学の釣りサークルでの学生生活の人との出会い、アパート隣人とのふれあい、高校時代にあこがれていた山崎先輩との再会が中心です。しかし、それによって何らかの結末が描かれるわけでもありません。なので、エンドロールが流れ始めた時は、「これで終わりなのか?」という驚きと戸惑いを感じてしまいました。松たか子が好きで若き頃の松たか子が見れて、ちょっと昔の大学生の生活やその頃の学生の等身大のときめきの心に触れられる、そういうことを楽しめる私のような人には魅力的な映画だと思いますが、そうではない人はちょっと退屈でよくわからない結末かもしれないなと思った映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


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