【あらすじ】
5歳の娘・芽衣(本田都々花)を亡くした鈴木佳恵(長澤まさみ)と夫の忠彦(瀬戸康史)。哀しみに暮れる佳恵は、骨董市で見つけた、芽衣によく似た愛らしい人形を可愛がり、元気を取り戻してゆく。だが、佳恵と忠彦の間に新たな娘・真衣が生まれると、二人は人形に心を向けなくなる。やがて、5歳に成長した真衣(池村碧彩)が人形と遊ぶようになると、一家に変な出来事が次々と起き始める。佳恵たちは人形を手放そうとするが、捨てても供養に出しても、なぜかその人形は戻ってくる。人形に隠された秘密とは?そして解き明かされる衝撃の事実とは?・・・
【感想】
この映画も予告で気になっていた映画です。今夜も長女とふたりで映画館に行って21時40分からの上映を観てきました。
恐ろしいものが出てきたり悲惨な場面が出てきて怖くて見ていられないというよりも、不穏な空気感で背筋がゾクゾクする感じが絶え間なくやってくるような映画でした。リアルな人形というのは感情を持っていたり動きだしたりするような気がして、やはり怖いものです。こういう映画を観たら、家に人形を置けなくなります。また、人形の怖さだけでなく、忠彦が真衣の歯形を確認するシーンでの真衣の叫びと表情がとても恐ろしかったです。どちらが真衣でどちらが人形なのか、真衣自身に何か邪悪なものが宿ってしまったのか、人形と本物の子供の両方の怖さも見どころでした。ラストシーンは、子供だけでなく親まで巻き込まれて背筋が凍るような終わり方で、この家族は救われることがあるのだろうかという、なんとも言えない不穏さが後を引く終わり方でした。人形に対してだけでなく、何かに思いを入れ込みすぎることは、まわりから見ると怖さや異常さを感じるということをあらためて感じました。
ホラー映画大好きで、私が観るのを憚るような映画をひとりで観に行く長女も、この映画は人間の異常さが怖いと言って、いつもならば鑑賞後に必ず行くトイレを避けて帰ってきました。
怖い映画という意味では期待を裏切らず満足感を得られる面白い映画だったと思います。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。


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