少し前は、れいわ新選組の党首がもてはやされて、政権に対して不満を持つ人たちの支持を集めていました。今は、れいわ新選組の支持は下がり、新たに政権批判の声は参政党支持に集まっているようです。れいわ新選組と参政党とは政策が全く異なるのに、れいわ新選組支持者が参政党支持に移るというおかしなこともおこっているようです。
私は学生の頃は、一番強いところへの反発心と、戦争に嫌悪感を持っていたこともあり、自民党は大嫌いでした(しかし、大平正芳や三木武夫など好きな政治家はいました)。正しい事を言っているのは共産党や社会党だと信じていました。労働者になってからは、労働組合の関係で民主党を支持することになり、評議員などを経験してそこで政治の事を少しずつ調べたり勉強するようになりました。そして会社の課長以上になると、立場上自民党支持となりましたが、投票はその時その時で是々非々でした。
今政治に不満を持っているけれども今まで政治に興味無くて政治に参加してこなかった人たち、若くて政治に無垢な人たちは、自分で調べたり勉強して考えをまとめる前に、SNSの不確かな情報に惑わされることが多いようです。全体の政策や思想をあまり見ずに、自分が直感的に賛同できる政策を、その実現性やデメリットは横に置いたまま、自分の代弁者として信じて支持しまう傾向があるようです。
選挙に興味を持って投票に行く人が増えることはとても良いことですが、誤った情報や人の意見に流されるところには、少し危ういものを感じます。私は人の言うことは疑ってかかるひねくれ者ですし、自分に自信も無い人間なので、人の言うことだけでなく自分の考えにもこれでいいのかといつも疑問を持っています。特に、新興政党の党首や宗教の教祖みたいな人には拒否反応を持ってしまい、質問攻めにして中身を確認したくなります。だから、私は人から嫌われます。
最近の選挙情勢をみながら、そんなことを思ってます。何が正解かは誰もわかりませんし、そういう風潮が良いのか悪いのかもわかりません。どんな結果でもそれが民意、それが私たちの責任ということになるのだけは確かなことです。



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