この映画は、単なる時代劇ではなくミステリー的な要素がありそうということで、奥さんも長女も興味を持っていたので、3人で昨日観てきました。監督は、NHKドラマ「京都人の密かな愉しみ」の脚本・演出の源孝志ということで、その点でも期待できます。
冒頭、長尾謙杜がとても美しくて見ごとに仇討ちを果たすシーンから始まりますが、そのシーンが終盤にはまったく違う視点と印象で見ることになるという、とても面白くて感動的な映画でした。ミステリー的な要素は、思っていたほど衝撃的な種明かしではなく、中盤にあっけないほどさらりと真実が明かされます。それ以降は、その真実に沿った仇討ちシーンの種明かし的な再現(まるで「カメラを止めるな!」的な)といった構成でした。最初に観た人物の印象と、真実の目で見た人物の印象の違いを楽しむという面白さがありました。特に仇討ち相手の作兵衛(北村一輝)の印象は、北村一輝自身の個性もあって、まったく異なった人物に見えるのがさすがでした。ラストシーンで、遠山安房守(野村周平)が籠から降りて作兵衛と森田座の人々に感謝を伝えるシーンは感動的でウルっとしてしまいました。そこで、柄本佑が演じた加瀬総一郎が主役ではなく、忠義を果たし終えた作兵衛こそがこの物語の主役であると思わせられます。仇討ちの真実、ちょっと笑えるコミカルなシーン、うるっと泣かせる感動的なシーン、とても楽しめる完成度の高い映画でした。
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定年後男の趣味三昧/映画/木挽町のあだ討ち
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。





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