小説「水車館の殺人」

綾辻行人の「館」シリーズ第2弾です。「館」シリーズを読むのはこれで3作目ですが、これもまた感心するくらいによく考えられた構成であり、秀逸な話の持って行き方の作品でした。面白くて土曜日一日で一気に読んでしまいました。

「十角館の殺人」は、島の中と外の出来事の並行進行、「時計館の殺人」は、館の本館内と外の出来事の並行進行、というように、並行進行によるトリックの面白さや、やられたという感じの満足感を与えてくれました。そしてこの「水車館の殺人」は、現在と1年前の同じ日の出来事の並行進行、という構成で、徐々に真実が暴かれていくという同じような面白さを堪能することができます。この3作の主人公・島田潔は、実際に事件が起きている側ではない方にいて、間接的に事件を解決するというという形です。「館」シリーズはその他の作品も同様の工夫がされているのかと思うと楽しみです。

「館」シリーズは、読み始めは、登場人物が複雑っぽく感じたり、館のレイアウトが複雑だったりして、わかり難さを感じるのですが、すぐに、その世界に入り込んで頭の中に登場人物とレイアウトが形になっていくという、文章や設定のわかりやすさを感じます。なので、あっという間に読み終えてしまう魅力があります。次は第4作目の「迷路館の殺人」を読んでみようと思います。

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定年後男の趣味三昧/小説/水車館の殺人

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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