最近推しの俳優さん、黒島結菜が主演、そして原作が湊かなえという作品ならば観ないわけにはいきません。ということでひとりで昨日の午後に観に行ってきました。
クチコミ評価では3.2というちょっと厳しい評価だったのでどうかなという思いがあったのですが、私はとても心に響いた映画でした。原作はまだ読んでいませんが、すっきりと気持ちの良い終わり方でもありませんし、人間の醜さや厳しい環境をこれでもかと見せつけてくれますし、湊かなえらしさが良く出ている作品でした。
物語は、5つの年代が交互に描かれますので、ちょっとわかり難く感じるところもありますが、そういう描き方をいくつか観てきている中ではわかりやすく描かれているほうだと思います。描かれる年代は、章子(山﨑七海)が小学4年生の時(真唯子(黒島結菜)が担任)と章子が中学2年生の頃(真唯子は退職して東京で暮らす)、真唯子が学生の頃、良太(細田佳央太)と真珠(近藤華)が学生だった頃、そして今現在となります。映画では明確に語られていませんが、良太と真珠が学生だった頃の話は、章子の父・良太(松坂桃李)が残したフロッピー(年代からいうとSDカードの方が適切?)に記録されていた内容になるということだと思います。
親による暴力、母子家庭への経済的問題、児童への性的虐待、若い女性への性的誘惑、こんなニュースは日常茶飯事とも言えます。当事者は、そんな中で親を殺すことしか自分の未来への解決策がないと思い込んでしまう。当事者は未来に希望を持つことができるのだろうか、未来は明るいのだろうか、そんなことを強く考えさせられます。最後には、「苦しい時は誰かの助けを叫ぼう、わかってくれる大人もいる」という考えにたどり着くのですが、それも親を殺してからでは悲しすぎます。もっと早く助けられる社会的環境があればと考えてしまいます。20年後の手紙の正体、そして、親を殺そうと考えるような過酷な環境の親子二代に渡る真実、それが明かされていく過程では、号泣という感じではないのですが、心に響くものがあってちょっと目が潤んでしまいました。
社会的な問題に対する重みがあって、複数の糸が最後にはひとつにつながるストーリーの面白さもあって、湊かなえらしいとてもいい映画だったと思います。機会があれば原作も読んでみたいと思います。
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上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。





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