NHKドラマ「正直不動産」はすべて観ていましたし、主題歌が小田和正の「so far so good」だったということで、ちょっと思い入れのあるドラマでしたので、映画化された「正直不動産」も観ておこうかなという程度の感覚で観てきました。
導入部分があまりにも軽薄な仕上がりで、ずっとこんな感じで映画化されているのかなと不安になりました。ドラマでは物語自体は不動産売買にかかわる客の心理状況や陥りやすい過ち等はしっかりと作られていました。それに比べると、ただただ面白おかしく描けばいいというところが優先されているように感じました。
しかし、かつての同僚・桐山(市原隼人)が故郷を守るための大規模開発企画の難題に立ち向かい、それを永瀬(山下智久)が助けていくというメインストーリが展開され、それと並行に月下(福原遥)のふたつの住居にかかわる物語(同級生だったヒロト、穏やかに過ごしたいという老夫婦)が絡んでいくと面白くなってきます。導入部分では、嘘を付けない”風”が頻繁に吹いていましたが、以降は抑え気味にストーリーを優先する形になっていったのも良かったと思います。ただ、不動産問題としてはそれほど深いものではなく、単なる土地買収の話になってしまっているのは残念なところでした。
それほど盛り上がるストーリではありませんでしたが、永瀬と桐山の最期の会話(ダチではないが仲間、云々)のシーン、月下とヒロトとの歌でのつながりがわかりシーン、永瀬が登坂不動産に戻ってきたシーンでは不覚にも涙が出てしまいました。この映画で泣いてしまうとは思ってもみなかったので、自分のその敷居の低さに驚いてしまいました。たぶん、ドラマ版をすべて観ていて、それぞれのキャラクターの性格がつかめているせいなのかもしれません。正直不動産を知っている人には楽しめる映画でしたが、そうでない人は評価の別れる映画かもしれません。
詳しい感想や映画情報に興味のある場合は下記ホームページをご覧ください。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。





コメント