映画「四月の余白」

この映画は気になっていた映画で、6月26日公開なのでそのうちに観に行こうと思っていたのですが、もともと上映館も少なく、しかもその上映館の上映スケジュールを見てみると「7月9日終了予定」と表記されていたので、慌てて昨日の夜に観に行ってきました。たった2週間で上映終了とするような映画ではないと思うのですが・・・。

いろいろと思うところがあった映画でした。学校や家庭の問題児へのかかわり方、なぜ人の痛みをわからない人間になるのか、そういう人間は変われるのか・更生できるのか、更生できるかできないかの一線とは何なのか、そもそも人を傷つけた人間の更生とは何なのか、そういうことが頭の中を巡りながら観ていました。

たぶん、ほとんどの子供の粗暴なところは大人になって変化していきます。それが変化せずに粗暴なまま大人になる人間との違いはどこにあるのでしょうか。自分を理解できる大人の存在なのか、自分の中で感じて変化していくのか、それ以外に何かあるのか。そもそも人それぞれでそんな正解はないのかもしれません。そして、人を傷つけたり命を奪った人間は罪を償い、更生という形で社会に受け入れられることが許されるのか。私は自分や娘たちの経験から、傷つけた(犯罪にもならないイジメ行為であっても)人間が何もなかったように面白おかしく過ごしていることは、感情が大きく揺れて怒りが沸き上がります。

西健吾(一ノ瀬ワタル)に対しては、最初からあまり良い印象を持ちませんでした。現在やっていることは、社会的にすばらしいことなのかもしれませんが、過去の自分の行動を反省しているようにはとても感じられませんでした。なんか自己満足のような感じがしていましたし、取材を受ける時の浮かれた感じや、西が過去に怪我をさせた海斗の父に会った時の態度とか、嫌悪感のほうが多かったです。後半、そういうところを週刊誌の記者に指摘されるシーンがありましたが、私はそこで西が逆上して週刊誌記者を襲うのではと思ってしまったくらい、西を最後まで信用できませんでした。

粗暴で理由もなく人を傷つけていた人間が更生できると思うか、思うことができないか、によって、この映画で感じることには大きな違いがあるのではないかと思いました。西の言っていたことでひとつだけ共感したのは、「時には暴力で教え込まないといけない時がある」というところだけでした。

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定年後男の趣味三昧/映画/四月の余白

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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