くわがきあゆの文庫本書下ろし新作ということで読んでみました。
岩本に煽り運転をして死に至らせたのは誰か?如月の靴箱に貼り紙をしたのは誰か?如月の実家の周囲をうろつく男は誰か?如月のロッカーを燃やしたのは誰なのか?途中に出てくる「僕」という人物は誰なのか?次々に起こる出来事の謎が積み重なっていくので、飽きることなく読み続けることができる作品でした。関係する登場人物も多くて、読んでいる側をわざと混乱させるようなところもあって、気を緩めることができません。
怪しい人物が立ち代わり現れてくる中で、最終的には最初一番怪しく思えた人物が一番まともだったという結末にはなるのですが、その他の教師の人間性や職業意識の酷さに胸糞の悪くなる結末です。
教師の中ではまともだった如月と庄司ということで終わればまだ救われた結末でしたが、このふたりには共通した車の運転に対する秘密の欲望があり、如月には過去の秘密もあって、それは私にとっては嫌悪感を感じてしまうものであり、読み終えた後は重い気持ちになってしまいました。ミステリーの妙やどんでん返しと言った謎解きの面白さは引っ込んでしまって、登場人物に対して後味の悪い感覚だけが強く残る作品でした。
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定年後男の趣味三昧/小説/先生と罪
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。





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