映画「BALLAD~名もなき恋のうた~」

「BALLAD」と書くと、バラッド。
「BALLADE」と書くと、バラード。
どちらも同じ意味で、愛などをテーマとする感傷的な歌のことです。
だから、サブテーマが、「名もなき恋のうた」。
今日、見てきました。
この映画はご存知の通り、2002年に公開されたアニメ「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」が原案となっています。
「BALLAD」を見るにあたり、もう一度、「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を事前に見ておこうと思い見てみましたが、やはりラストシーンでは泣けました。
その基本的なストーリは頭に入っているわけで、さて「BALLAD」はどういう心への伝わり方をするのか?
この映画を見てみようと思ったのは、それを確認するというのも大きな興味でした。
結果は・・・アニメよりも心に染みるものが多かったです。
あふれ出る涙という感じではありませんが、戦場に赴く兵士の感情とか、一本気な忠誠心と愛情とか、全体的に愛するもの、信じるものを守るために自分を犠牲にするという優しさと切なさを感じます。
もちろん、ラストシーンの悲劇もやりきれない思いでジーンとする部分はありますが、それまでの愛する人を守る、家族を守るというテーマでの流れに感動を感じました。
本当のラストシーン、真一が現代の春日城址で見たもの、そして、「逃げてばかりじゃダメなんだ」という
言葉を残して自転車で学校に向かうシーンこそが一番心が震える感動を受けました。
戦国時代の井尻又兵衛と廉姫が得たもの、現代の川上真一とその両親が得たもの、それこそが、今私たちが取り戻さないといけないことなんだと思います。
なお、草剛が埼玉県春日部市出身というのも面白い縁のような気がします。
ところで・・・
11日から行方不明になっていた、「クレヨンしんちゃん」の作者の臼井儀人氏の遭難遺体が今日発見されたそうです。ちょうど、「BALLAD」を見ていた頃に見つかったというのも、何か感じるものがあります。
ご冥福をお祈りします。

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