今日、勤務先で「はやぶさ 遥かなる帰還」の映画上映会がありました。勤務先の技術者を中心に組織された社内団体が企画したもので、来月11日の公開に先駆けての上映です。
「絶対にあきらめない」という日本の技術者魂を、我々も技術者としてもう一度再認識し行動に移そうという主旨だと思いますが、公開前の映画を一企業の社内団体が実現させるというのは、すごいことではあります。
この企画の申し込み抽選に運良く当選しましたので、観てきました。
渡辺謙が主役ということで、重厚な作りの映画だと予想していましたが、その予想を裏切らずとても面白くて良い映画だったと思います。
はやぶさが地球に戻って来たときは、「よく戻って来た!」とはやぶさを擬人化した感情を持ってしまうほど入り込むことができました。帰還カプセルを切り離したあと、本体が大気圏突入で燃え尽きていく場面は、ジーンとして目頭が熱くなってしまいました。はやぶさの宇宙航海の映像も地球突入の映像も、非常にリアルに再現されていて、見ごたえがありました。技術者魂もうまく描かれていて、困難に立ち向かう技術者の挑戦や気概や葛藤や悔しさを共有することができましたし、プロジェクトリーダーに必要なものも感じ取ることができました。また、はやぶさ製作を支える、ものづくり技術を持った町工場の気概も織り込まれていて、日本が、もう一度ものづくりで世界をリードするためにはいろんな施策が必要だということを、あらためて強く考えさせられました。
これがフィクションではなく、基本的な部分は実際にあった話だということは驚きであり誇りだと思います。
昨日は「お父さん、頑張らないと!」でしたが、今日は「日本の技術力、頑張らないと!」という気持ちになって、久しぶりに心奮い立つ感覚を持つことができました。
なお、映画の上映だけでなく、渡辺謙氏と川口教授を迎えてのトークショーも開催されたのですが、そちらは残念なことに抽選に外れてしまいました。
【2012.1.13追記】
今日、トークショーの動画が勤務先で公開されましたので、見ました。社長と渡辺謙氏とJAXAの川口淳一郎教授のトークショーで面白い話が展開されていました。中でも、川口教授の「夢を持ってそれを実現するという強い気持ちが大事」、「やれる理由を探して挑戦しないかぎり成果は出ない」という言葉は、強く印象に残りました。
映画「はやぶさ 遥かなる帰還」

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