横山光輝先生を偲んで・・・


本日早朝の火事で重体だった、漫画家の横山光輝先生がお亡くなりになりました。
朝、最初にニュースを見たときには本当にびっくりして、無事命は取りとめてほしいと願っていましたが、やはり大やけどということで最悪の結果となってしまいました。
まだお亡くなりになったという実感がなくて、頭では現実の事と理解できていない状態です。
これからも横山作品が毎年出てくると思っているんでしょうね。
それが、二度と新しい作品がでてこないんだと実感した時に、その悲しさが実感としてこみ上げてくるんだと思います。
私は、子供の頃は漫画(アニメとかコミックとは言わないのです)ばかり書いていました。
そのお手本はいつも横山漫画でした。
きちんと駒割りされた美しいレイアウト。
その中で躍動するいろんなキャラクター。
わくわくさせる長編ストーリー。
私は、手塚漫画より横山漫画が大好きでした。
幼い頃は父に「少年」やカッパコミクスの「鉄人28号」を買ってもらうのが楽しみでした。
カッパコミクスの「鉄人28号」は、最後の「光る物体の巻」を除きすべてそろっていたのですが、切り取ったり脇に自分で真似て書いてみたり、何度も何度も読んだりしていて、最後はすべてがボロボロ状態でしたね。
いつの間にか親に捨てられてしまいましたが、大事にしておけばよかったなぁ~と思います。
少年サンデー連載の「ジャイアントロボ」は、横山先生が原作ですが、最初は小沢さとる氏が書いていました。
それが途中からご本人が描かれるようになりました。
そういういきさつもあるのか、この「ジャイアントロボ」は再販を横山先生が許さなかったということで、きちんとした形では単行本になっていません。
私がぜひ読みたい作品です。
ロボット漫画と並行して夢中になったのが忍者漫画。
「伊賀の影丸」、「飛騨の赤影(後にテレビ化のために仮面の忍者赤影に変更)」は秋田書店版はすべて持っています。
その頃は歴史なんか知らずに見ていましたが、きちんと歴史も考証してあって、その頃に漫画と言えども絵だけではなくストーリーが大事なんだと知りました。
余談ですが、軍師竹中半兵衛を知ったのも長浜城に秀吉(当時は木下藤吉郎)がいたと知ったのも「仮面の忍者赤影」でしたね。
テレビの「仮面の忍者赤影」はひどくて、たぶん横山先生は眉をひそめて見ておられたと思います。
正統な横山漫画のファンからすると、あのストーリや登場人物、ましてや怪獣や機械は許せないものでした。
このような忍者漫画では、○○何人衆というのが良く出てきて、一人一人倒していくストーリがとても好きでした。
キャラクターとしては「伊賀の影丸」の天野邪鬼が敵ながら魅力的な登場人物でしたし、「仮面の忍者赤影」では鬼念坊や傀儡陣内なんかが好きでしたね。(赤影の霞谷七人衆やうつぼ忍群は敵ながら魅力あるキャラクターでした。)
中学生時代は、「バビル2世」に夢中でした。
「地球ナンバーV7」もそうでしたが、この頃そういう漫画に出てくる超能力にあこがれました。
自分もそんな力があるんじゃないかと、いろいろとやってみたりしていました。
バビル2世はヨミとの対決の時の絵は迫力がすごかったですね。
バビル2世の本名が山野浩一であり、その後、101という名前になったというのも皆さん知ってみえますか。
その後の「マーズ」も絵と最新の横山ロボットの魅力、現代の人間の愚かさに警告を含んだストーリで、傑作だと私は思っています。
ある時期から、横山先生は中国の歴史漫画をライフワークにされるようになり、水滸伝から三国志のあたりは本当に引き込まれていきましたね・・・。
もちろん三国志60巻はすべて持っています。
その後の、「項羽と劉邦」、「史記」などを手がけられて、最近は「殷周伝説」を描かれていました。
殷とか周って歴史で習ったのを覚えていますか?
殷周秦漢・・・って覚えませんでしたか?
その頃の物語なのですが、伝説も加わって普通の歴史モノではなくて、面白い想定になったストーリになっています。
この「殷周伝説」は、未完の遺作となるんでしょうね・・・。
とても残念です。
最近は、鉄人28号のリメイク版とか実写版の話が出ていますが(リメイク版アニメはもう放送されていたのでしょうか)、鉄人28号には、私たちの年代には忘れられない思い出があります。
今、そのイメージを崩すようなものならば、やめて欲しいものです。
忠実な横山キャラのアニメならばいいのですが、私は「バビル2世」でさえテレビのアニメには違和感を感じ失望した思いがあります。
他にも、「魔法使いサリー」とか女性漫画も描いていらっしゃいました。
1999年には、横山先生の原画集が発売されましたが、私は奥さんに内緒で高価でしたが買って今でも大切に持っています。
数回見ただけで、大切に保管してあります。
私は、他の漫画、コミックは作品は好きで読む事があっても、その漫画家の作品はすべて読んでみたいと思う漫画家は、横山先生以外にありませんでした。
タバコが好きで今回も寝タバコの後始末が原因だと思いますが、そういう不慮の事で大きな漫画家が消えたというのは本当に残念でたまりません。
今まで私を漫画に夢中にさせてくれ、一時は漫画家になりたいと思わせてくれ、いろんな夢を持たせてくれた横山先生に「ありがとう」と言いたいと思います。
横山光輝先生、
安らかにお休みください。
長い間、お疲れ様でした・・・。
合掌・・・。
・・・・・・★
イラクの日本人人質3人が開放されたということで、よかったですが、それよりも私は、その3家族の家に非難の電話が集中していたという事に「またか・・・」というこの国の情けなさがたまりませんでした。
一家族はそれに耐え切れずに電話番号を変えたそうです。
イラクに行ったこと、それを問題視することと、人質になっている家族に対し非難をする事とは全然別問題だという簡単な事もわからないのだろうかと思います。
記者会見での発言が気に入らないとかいう事もあるのでしょうが、事の真っ只中に苦しんでいる人間をさらに苦しめる言葉を発するのはいかがなものでしょうか。
実はこの数日の日記で「気分良くない」というのは、それと同じ事を私も味わったからなのです。
人が苦しんでいる時になぜ追い討ちをかけるような事しか言えないのか、大事なものは家族か仕事か、そんな事を考えさせられる事があったからです。
非難は後でもできます。
苦しんでいる人に追い討ちをかけるような行為をする人間は最低です。

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