時の流れの速さ

何ヶ月も前のことなのに昨日のことのように楽しく思い出されること、たった数日前の楽しいことなのに何ヶ月も前のことのように遠く思えることがあります。
時の流れに速さなんかないはずなのに、人間の記憶はその速さをきちんと感じているようです。
この違いはなんなのでしょう。
最近少しわかったことがあります。
ある楽しいできごとを経験し、その楽しさをずっと感じていられたならば、その楽しい出来事はいつも時の流れの近くにあったことのように刻まれます。
ある楽しいできごとを経験し、その楽しさがすぐに別の楽しくないことに消されてしまったならば、その楽しい出来事は時の流れのずっと遠くにあったように追いやられます。
つまり、楽しい出来事を楽しく感じていられる時間が長いか短いかによって、その出来事の記憶での時間の距離が異なってくるようです。その出来事との記憶の距離と実際に過ぎた時間の長さの関係によって、人間は時の流れの速さを感じるのではないでしょうか。
これは悲しいことにもあてはまるような気がします。
楽しいことの記憶は出来る限り長く続くように、悲しいことの記憶は出来る限り短い時間で消すように、そういうふうにしていければ人間は楽なのになぁと思ってしまいます。
でも、それができないのが人間、そうならないのが人生ということなんでしょうね。
切ないものです。

コメント