何事もないような偽りの顔で

青く澄んだ空を見上げたり、
道に落ちた銀杏の実の独特のにおいを感じたり
真っ赤にそまる早い夕暮れ間近の空を見たり、
花が落ちてかすかに残った金木犀の淡い香りを吸い込んだり、
たったそれだけのことでも、余裕があるといろんなことを思うものです。
でもね、
あれはどうしよう、これはどうするんだ、
あれはもう我慢できない、これからどうしようか、
そういうことを考えていると、そういう風景に何も感じなくなっています。
裏の顔のままでしばらくいさせて下さい、と願ってはみても、
今日も裏の顔を抑えて隠しながら、何事もなかったような表の顔をして仕事をこなしています。

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