映画「繕い裁つ人」

先日観た「しあわせのパン」の監督・三島有紀子、「阪急電車」の主役・中谷美紀つながりで観てみました。祖母の作った服を仕立て直すことが自分の使命だと思って暮らす人生に、藤井が現れたことによって市江の心にさざ波がたって、その思いが変化していくという物語ですが、その心の動きや世界観は悪くない映画です。ただ、観ている私の感情がそれについていくことができずに置いてけぼりにされたような感じで終わってしまいました。私の服に対する思い入れがそこまでないからなのか、市江の気持の本心や変化を読み取れないからなのかわかりませんが、この職業の難しさや厳しさが先に立ってしまって、これで市江やこの洋裁店の未来は明るいのかよくわからなかったです。古き良きものを大切にするということの大切さや、自分のやりたいことをやりたいという気持ちの揺らぎの気持ちはよくわかるのですが、藤井が戻ってきて何らかの形で市江のような技術のある仕立屋の昔と今を両立したようなビジネス上のこれからの姿みたいなものがもう少し見えれば、より感動的で安心した感じで観終わることができたのになぁと思いました。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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