SF作家・眉村卓と悦子夫人の実話をもとに書かれた物語です。妻節子が癌で余命宣告を受けて、その日から、免疫力向上のために妻を笑わせようと、一日一編の短編小説を書き始めます。当初は余命1年と言われていましたが、その短編物語が1778編となる約5年間節子は生き続け、最後は静かに最後を迎えるというストーリーです。節子が入院するまでは、朔太郎と節子の日々の平和で微笑ましい日々が描かれますが、節子が入院してからは、朔太郎から笑顔は消えて重い雰囲気に変わります。節子のために小説を書き続けようと苦しむ朔太郎、その小説を痛みで読めなくなる節子。前半にはくすっと笑える面白さが散りばめられているからこそ、このあたりからそういう笑えるシーンは無くなり、観るのが辛くなるような流れになります。全体に流れるお互いを思い合う夫婦愛ですが、前半と後半の描き方の差によって逆にリアルさが出ているように思います。しかし、正直言って、笑って泣ける前半だけで私はよかったかなと思いました。後半は、朔太郎の苦しさのみクローズアップされて辛すぎました。草彅剛と竹内結子は、「黄泉がえり」以来の共演ですが、草彅剛は「黄泉がえり」の時とは違った魅力を出していて、いい役者さんだとあらためて思いました。後半は辛いですが、観て良かったと思える映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。





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