躁鬱病で過眠症の寧子が主役です。寧子のような人は人に誤解されたり非難されることが多いです。しかし、生きることや人と接すること自体がとても大変で苦しいと感じる人もいるのも事実です。そういう人に頑張れとかそれでいいのかと言っても戸惑うばかりで、その言葉で命を絶つこともあります。「生きているだけで辛さ」とか「私は私と別れられない」という言葉は娘たちを重ねて胸に刺さります。なぜこんな寧子に津奈木は根気よく接しているのだろうか、寧子を愛しているのではなく同情しているだけなのではないかと最初は感じていましたが、ラストのビルの屋上でのシーンで津奈木の気持がわかります。ひとりじゃなく少しでも分かり合える人がいるというのは、その生きる辛さを和らげてくれると思います。私のそんな少しでも分かり合える存在になりたいものだと思いました。けっして面白いという映画ではありませんが、面白くないと切り捨てるのではなく、こういう辛さを持って生きている人もいるのだということを知るには貴重な映画だと思いました。趣里の体当たりの演技、菅田将暉の静かで抑えた演技もとても良かったです。






コメント