同名の東野圭吾のサスペンス小説を映画化した作品です。子供を助けて頭を撃たれた純一が脳移植によって一命をとりとめたものの、自分の人格が失われて移植元の人間の人格に変化していくことに悩むという物語です。作り方によっては切なくて悲しいラブストーリーにもなると思うのですが、そういうことに特化した表現でもなく、ミステリーというにはちょっと違うかなと思ったり、なんか中途半端な感じがしました。そう思う原因は、純一の人格の変化において、恵の前では冷たく振舞うことが多く、恵を愛せなくなる苦しさや悩む姿があまり表現されていないと感じるからです。ラストシーンで少しそういうところが出てきますが、徐々に人格が変化するならば途中でもそういうところが見えた方が納得できます。小説ならば脳を奪われるというところに焦点を当ててそれでいいのかもしれませんが、映画として見るならばもう少しラブストーリーのほうに振ったほうがより感動的で面白かったのかなと思います。脳移植で人格が変身していくという発想は面白くて悪くはなかったですが、もうひとつ切なくて泣ける感動が欲しかったかなという映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。





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