映画「天気の子」

新海誠の「言の葉の庭」を観たので、同じく新海誠の作品を観ました。

帆高は離島から家出し東京にやってきた高校生。しかし生活に困窮し、仕事をさがす日々。やっと見つけた仕事は、船で命を助けられたことがきっかけで知り合いとなった須賀という男から得た、オカルト雑誌ライター業。連日雨が降り続ける気候の中、ひとりの不思議な少女・陽菜と出会う。陽菜は100%晴れ女と言われ、雨でも祈るだけで晴れ間をのぞかせる能力を持つ少女だった・・・というストーリーです。

「言の葉の庭」と同じく、雨の情景描写がとてもリアルで美しいです。映像は文句ないのですが、ストーリーは思ったほど入り込むことはできませんでした。雨が降り続くという大きな問題に対して、それに向き合うのが陽菜と帆高というとても小さな話になっているのが、とても違和感を感じます。「すずめの戸締り」でも感じた感覚です。しかも、陽菜を助けたことによって東京が水没するということに帆高が悩むというのも、水没した東京を昔に戻っただけと受け入れる老婆も、一部の小さな思いでしかなくて、大きな目で見れば大人たちの問題であり、東京が雨続きで水没することも許容できる問題でもありません。ことはもっと大きいのに・・・という思いが残ります。拾った拳銃を人に向けたり発砲したりした帆高に対しても寛容すぎる気がします。

帆高と陽菜の関係や、その周辺の人々との出来事は面白いのですが、それと大きな社会的出来事を直接的に結びつけることにちょっと無理があるかなという気がする映画でした。

なお、この作品には、「君の名は。」の立花瀧(晴れ女サービス客の孫)、宮水三葉(ジュエリーショップ店員)が登場します。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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