母からの電話

昨日、久しぶりに母から電話がありました。
「よんじゅうはちてんご」になっても、母から見れば私はいつまでも子供です。ある程度の年齢になれば、親も子供に対してでも大人の会話をしてほしいと思うのですが、それは無理なんでしょうね。
最初は「元気にしとる?」とか明るく言えて始まる電話ですが、そのうちに私を信頼していないのかなと思う会話が出てきて、そのうちに「ふん、ふん」としか言えなくなって、「じゃあ」で切ってしまうといういつものパターンです。「今度帰るね」と言うのがだんだんと重く感じてしまっている自分がいます。
昨年末、重病で手術をした母なものですから、頻繁に孫や私の顔を見せに行くのが孝行息子なのでしょうが、このバカ息子は今年まだ一回も親のところに顔を見せに行っていません。高速道路が整備されたので、1時間半もあれば余裕で帰ることができるにもかかわらずです。別に親が嫌いというわけではないのですが、顔をあわすと些細なことでぶつかることが多いので、最近は会うことよりもそういうことを避けたいと思う気持ちの方が強く働いているところがあります。
もともと私と親の関係は、親は本当の自分を見せずに威厳のある親を演じ、子供も自分を隠して良い子を演じていて、素の自分を見せる関係ではなかったように思います。その結果として、私の親は私の性格や考え方、何が好きで嫌いか、どんな価値観を持っているのかということをほとんど知らないと思います。そういうことから起因する小さなわだかまりがどんどん積み重なっているのかも知れません。とはいっても私も親になってからは、以前より親を理解できるところも多くはなってきているのですが。
両親も高齢ですので、一番血の濃い親がこのまま私のことを理解しないまま、私も親のことを理解しないまま、永久の別れになってしまうことになるのかと考えると寂しい思いにかられることがあります。だからと言って今更すぐにわかりあえるはずもないのですが。親子というのは、いろんなことを期待してしまう関係であるが故に、少しの距離が大きな距離に感じてしまいます。自分の子供に対しては、色眼鏡なくどういう人間なのかということを一番わかってあげている親になりたいと思っているのですが、自分の親と同じ道を歩んでいる気もしないではありません。
親のためにも子供のためにも、まずは子供達をつれて両親に顔を見せに行くことなのでしょうね。このままでは、いろんな意味で後悔しそうな自分がいます。

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