あの5000人以上もの犠牲者を出した伊勢湾台風の時、私は1歳8ヶ月でした。定かな記憶はないのですが、一面水で覆われた家の庭で楽しそう(?)に遊んでいる写真が残っています。
こんなことを言うと顰蹙を買うかもしれませんが、私は台風が近づいてくるとワクワクする人間なのです。もちろん被害を受けたり犠牲者が出たりすることを望んでいるのではありません。台風の夜は、灯りのつかない部屋で家族が集まって、ひとつの蝋燭の火を見つめて寄り添っていた記憶があるのです。強い風は家を壊すのではないかという音を、大雨はいつもひどい雨漏りを招きます。そういう中、父親は家を守ろうとし、母親は子供達を守ろうとする。そんな緊張感漂う夜が好きでした。
ですから、台風は来ることの不安はあるのですが、今でも台風が来ると、家族が嵐が過ぎるまで台風情報を聞きながら肩を寄せ合うという、そんな雰囲気を期待してワクワクしてしまうのです。
今夜から明日にかけて台風7号が日本に接近します。最初は私の住む地域に直撃かと思っていましたが、現在は進路を東にかえて関東の方に向かう気配をみせています。この台風のせいか、今日の夕方の空は不気味とも思える黄色あるいはオレンジ色の空だったそうです。自然の力は、まったく人間なんか寄せ付けない意外さと大胆さがあります。進路にあたる地域の皆様は、くれぐれも自然を甘く見ずに充分注意していただきたいと思います。
そういえば、この台風7号は「マリア」と言います。アジアの台風の名前なのに米国の言葉があるというのもなにか面白いというかヘンな気がします。その7号は米国の方向に向かい、ベトナム語の8号とカンボジア語の9号は西へ向かっているというのも偶然なのでしょうか。
話はまったくそれますが、「マリア」と言えば、私はブルーコメッツの「マリアの泉」が小学生の頃大好きで、
♪果てない旅をあきらめーて、さまよう町の夕暮れに♪
♪泉はふかーく 水をたたえてー 青ざめたぼくをうーつしてた♪
♪ふるーい泉よ、おまえにぼくの、つらい心がわーかるのか♪
なんて口ずさんでいました。
ませたガキだったんですね。
台風が近づく夜
徒然の思い

コメント