先週の金曜日にあった痛ましい事故。買い物先のスーパーで、クルマを止めなおそうとした時にブレーキとアクセルを踏み間違えてしまい、79歳の夫が80歳の妻をはねて死亡させてしまったという事故。シルバーのヴィッツのボンネットに貼られた紅葉マークと、その横の事故でできたへこみがなんとも言えない切なさを放っていました。
交通手段の少ない地方で、仲の良い老夫婦が一緒に出かけるにはクルマは手放せないものだったでしょう。他にも最近、高齢者ドライバーによる事故が多く起きていますが、こういう事故で、高齢者ドライバーへの風当たりや不自由を強いる声が上がってくるかも知れません。
いろんな考えもありますが、いずれ我が身の話です。きちんと真剣に考えなくてはいけない問題です。
単純に「高齢者は運転するな」、「運動能力や判断力をチェックしてだめなら免許を取り上げろ」などというのは私は違うと思っています。私に言わせれば、若くても運動能力や判断力に首を傾げたくなるドライバーはいくらでもいるし、高齢者でも見事にかっこよくクルマを操る人もいます。ですから、そういうチェックをしろというのならば、それは年齢に関係なく免許保有者全員に行うべきだと思います。
そもそも、自分達が危険にさらされるから危ういものは排除しろという考え自体が強者の論理です。日頃は強者や勝ち組を非難している人でも、こういう時には強者の論理になってしまうものです。
それに、今の日本の特に地方では、クルマは生活の必需品になっています。家族も老夫婦だけという家も多くなっています。
私の両親は地方でふたりで暮らしていますが、ふたりともクルマの運転はできません。安い品物がたくさん売っているのは今は郊外の大型スーパーです。時間をかけて自転車や徒歩で行ってはいますが、安い箱売りの特売品があったとしても、持って帰る事ができません。たまに私が実家に帰った時は、大きな品物や買いだめの買い物に付き合っています。
多くの人がそういう環境で暮らす中、クルマを使っていた高齢者の方にクルマを手放せとは言えないでしょう。
クルマを高齢者でもより安全に動かせるように改良する。
交通インフラを高齢者でも問題ないように改良する。
そういう議論が高まるといいと思います。
以下、余談。
そういう議論が高まると、本質議論よりも利権を得るための人間が動き出すのがこの国(どこでも多かれ少なかれそうでしょうが)であって、結局本来の目的がどこかに行ってしまったゆがんだ対応になるのですよね、たぶん。
これで「美しい国」に向かうのかなぁ・・・。
高齢者ドライバー
徒然の思い

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