企業ならば、予算を確保するとき、予算消費を実行するとき、その2段階で上司や役員、予算管理部署に、その必要性を説明する。
その時、上司や、役員や、管理部署は、厳しい質問をして、内容とともに予算を必要とする人間(部署)のやる気や説明力を試す。
「2位じゃ何故いけないんですか?」
なんてことは、1位じゃないといけないとわかっていても、説明側がどう反応するか、どう説得力を持って説明してくれるかを試すために質問しているのであって、当たり前のことだ。説明できないと、「もう一度出直して来い」と言われる。言われた側は、今度は説得してやろうと思って、より理論武装をして挑戦する。それくらいの気概がないと、大事なお金を使うことは許されない。
事業仕分けというのは、そういう役割なのだ。
見識がないだの、冷たいだのいう話ではない。
見直しや凍結になった事業については、説明した側に「なぜ、仕分けチームを説得できる説明をできなかったのか」という問題を投げかけるべきであって、仕分けチームを批判するのは見当違いもいいところだ。
どんなに良いことでも、必要なことでも、その必要性を理路整然と説明ができなければ認められないのは当たり前だ。日本が技術立国として世界1位であるべきなんてことは、仕分けチームもわかっていると思う。あえて、そういう言い方をした背景を官僚や学者は知るべきだと思う。そんなの当たり前だろうというだけの説明では、大切なお金は使えない。
パフォーマンスだというのもいい。
見識がないというのもいい。
細部をあげつらうだけというのもいい。
しかし、我々国民が国のお金の使い方について、日頃思っていたのはああいう質問や投げかけではないのか。それを公開で実施したことに大きな大きな意味がある。その評価を横に置いて、彼らの役割を見ずに、事業仕分けを批判したりするのは、私は間違っていると思う。
ああいう作業は企業じゃ当たり前なのだ。
大きなお金、しかも自分のものではないお金を使うのならば、当たり前なのだ。
ましてや今の日本の財政は厳しい状況であり、すべてが必要だというだけで認めるわけにはいかない。きちんと説明でできる事業の優先度を高くし、説明できない事業は優先度低くするのはしごく理にかなっている。それでも必要だと思うならば、きちんと説明(精神論でななくて理論的に)する努力をすべきだ。
私は、事業仕分けという役割としては、充分見識のある作業をしてくれたと拍手を送る。
事業仕分けについて思うこと
徒然の思い

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