今回の京都ぶらり旅は、本当に衝動的に出かけてしまった旅でした。
原由子の「京都物語」を聴いて京都の町を歩きたくなった、それに尽きます。「京都物語」を初めて聴いたのが6月11日で、新幹線とホテルを予約したのが6月12日ですから、いかに思いつきかということがよくわかります。本当は鎌倉へ紫陽花を見にいくつもりだったのですが、それを即変更してまでの行動でした。
そういう気楽さ、単純さ、バカバカしさが私のぶらりひとり旅の特徴です。
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京都は1年半ぶりとなります。
今回どうしても行きたい場所をいくつか考えて出かけました。
まず、白川の一本橋(行者橋)のあるところ。そこは、川に川床というのか木のデッキが張り出している場所です。ここは京都を舞台にしたサスペンスドラマにはおなじみの場所。「京都地検の女」では、近くにある古川町商店街とあわせて毎週のように名取裕子が出没する場所です。
次に、インクライン。南禅寺の入り口付近の三条通と仁王門通沿いにある傾斜鉄道跡です。ここも何かのドラマで見て一度行ってみたいと思っていた場所です。
次は、法金剛院。ここは、私の好きな小説「活動寫眞の女」に出てくる蓮の名所です。蓮は少し時期があわないかなと思ったのですが、紫陽花も綺麗だとの情報を得て行くことにしました。
そして最後は、やはり鴨川の飛び石。1年半前に行ったところは、「おみやさん」の飛び石ではありませんでした。何ヶ所もあるようですので、今回は別の飛び石に行きたいと思っています。
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初日(6月26日)は、あいにくの雨。そんなにひどい降りではありませんが傘は手放せない天気で少し残念ですが、かなりの距離を歩くつもりでしたので、日差しが強いよりはいいかと良いほうに考えて出発します。
ホテルからタクシーに乗って、白川にかかる大和大路通の大和橋で降ろしてもらって、そこから白川南通を白川沿いに行者橋のあるところまで歩くことにします。巽橋や辰巳大明神の付近は、いつ来ても落ち着く場所です。ここは毎回来ていますが、明るい時間に来たのは初めてなので新鮮な気持ちで楽しめました。
川沿いには柳が長い葉を垂らし、道端には紫陽花が美しい花を咲かせていて、雨の季節に似合う風情がとてもいいです。濡れて光る石畳にも落ち着きを感じます。このあたりは何もかも大好きです。
![]() 白川南通 | ![]() 白川南通 |
![]() 辰巳大明神 | ![]() 巽橋 |
![]() 巽橋 | ![]() 巽橋から末吉町通へ続く小路 |
ただ、気持ちが舞い上がってしまったのと雨のせいで、撮影した写真の構図がよくなかったです。もっといろいろなアングルや構図で撮影しておけばよかったと反省しきりです。(それは、これ以降も続きます)
![]() 川床と行者橋 | ![]() 行者橋から川床を見る |
![]() 一本橋(行者橋) | ![]() 古川町商店街 |
三門の奥は男坂とよばれる長い急な石段になっています。雨で濡れて光る段差のある階段を登ると、広い場所に大きな御影堂や宝佛殿、経蔵、阿弥陀堂などが現れます。さらに奥に行くと方丈庭園があるらしいのですが、今回は三門だけで大満足状態でしたので、次の目的地に急ぐためにそこで戻ることにしました。あとで、勢至堂奥の墓地内に二代将軍徳川秀忠の長女である千姫のお墓があったことを知り、そこは行っておけばよかったと少し惜しいことをしました。
戻りは、登ってきた階段を下りるのではなく、女坂と呼ばれる緩やかな坂を歩いて三門に戻ります。
![]() 知恩院・三門 | ![]() 三門から男坂を見る |
蹴上駅を出てからインクラインに入ろうとしたのですが、目の前の高いところにインクラインはあるものの、人は誰もいないし入る場所がわからないしで、しばらくウロウロしてしまいました。仕方がないので、三条通から仁王門通に沿って北に歩き南禅寺橋の上からインクラインを眺めていたところ、琵琶湖疎水記念館から入れそうな感じだったのでそこから入ることにしました。実はあとからわかったのですが、仁王門通とインクラインが同じ高さで並んでいるところから入ってもよかったみたいです。バリケードみたいなものが置いてあったので、入ってはいけないと思い込んで躊躇ってしまいましたが、人は入っても問題なかったみたいです。
インクラインとは、琵琶湖疎水を利用して琵琶湖と淀川間を船で結んでいた時に、船を乗り降りすることなく坂を昇降させるために作られたケーブルカーのようなものです。レール上の台車に船を乗せて巣力発電で得た電力でウィンチするしくみです。
インクラインは春には両側に桜が綺麗な場所なのですが、この時期、しかも雨の中で歩くというのは私のような物好きだけのようです。でも、楽しかったです。足を置く枕木を選んで下を向いて黙々と歩いていると、クルマの走る音が突然消えて目の前に台車に乗った船が現れ、その時代にタイムスリップするんじゃないかと思えるような、独特の雰囲気を味わうことができました。登りきったところは、疎水公園となっており、緑のこけの木々がとても幻想的でした。
これもあとで調べてわかったことですが、地下鉄蹴上駅を出て南の方にいくと大神宮橋というのがあり、そこがインクラインの上流だったそうです。そこも行っておけばよかったとまたまた後悔。
![]() インクラインから京都動物園を見る | ![]() 南禅寺橋下付近からのインクライン |
![]() 仁王門通と同じ高さのインクラインと台車 | ![]() 三条通・仁王門通より高くなったインクライン |
![]() 疎水公園脇のインクライン | ![]() インクライン上り地点 |
南禅寺では、水路閣の下で写真を撮ってドラマのシーンと重ね合わせて楽しんでいましたが、アーチが何重にも連なる構図での撮影を忘れてしまいました。中途半端なアーチの重なりの写真は撮ったのですが、上流側の端から下流側を眺める一番いい構図を撮影しないで帰ってきました。今回は、雨を避けたり、カメラのレンズを気にしたりということで焦って、現地での的確な判断がかなり鈍っていたように思います。
水路閣を撮影したあとは、2年前に来た時を思い出して三門でのんびりと新緑の山を眺めて心を癒しました。17時を過ぎてしまい、時間切れで途中で三門を追い出されてしまったのは残念でしたけど、これは仕方ありません。
![]() 南禅寺・三門 | ![]() 水路閣(手前が下流側) |
![]() 水路閣(手前が下流側) | ![]() 水路閣・アーチ |
東大路通と八坂通の交差点でタクシーを降りて、八坂の塔に向かって歩きます。このルートは2年前と同じコースです。好きなんですよね、このコース。賑やかでありながら時代を感じさせる雰囲気で、ゆっくりとお店を眺めながらの散策をしていると現実を忘れてしまいそうです。三年坂を登ったあとは、今回は清水寺はパスして三年坂を登り二年坂を通ってねねの道に向かいます。
![]() 八坂通から八坂の塔を見る | ![]() 八坂の塔を真下から見る |
![]() 三年坂 | ![]() 二年坂 |
![]() ねねの道 | ![]() 石塀小路 |
![]() 石塀小路 | ![]() 石塀小路(実際はすでにこのくらいの暗さ) |
![]() 円山公園(写真は明るいですがすでに夜) | ![]() 八坂神社・本殿 |
![]() 八坂神社・舞殿 | ![]() 八坂神社・西楼門 |
雨に濡れた花見小路の雰囲気もなかなか良いものです。華やかな中にも少し寂しい感じがするのも嫌いではありません。私の京都での食事は簡単にすますことが多かったのですが、今回はいいお店があるということで紹介していただいたこともあって、花咲というところで京料理を味わうことにしました。ちょっぴり緊張でしたが、おもてなしは最高でした。料理は温かくて美味しいし、お腹もいっぱいになりました。何より従業員の皆さんの応対が丁寧で気持ちがよかったです。一品一品運んでいただいた時に料理の説明をして下さるのですが、そのやりとりも楽しかったです。でも、ほとんど忘れちゃいました。メモをしっかりとっておけば記念になったのになぁと、ここでも失敗をしてしまいました。思い出せれば書き留めておこうとは思いますが、思い出せるか自信ありません。帰るときは、表まで出てきて見送ってくださったのは、ちょっと感激でした。紹介していただいた評判に違わず、良い体験ができました。たまにはこういうリッチな気分を旅先で味わうのもいいかなと思いました。
![]() 京のたこ焼き「ちょぼ福」 | ![]() 花見小路通 |
![]() 祇園 京料理 花咲 | ![]() 花咲の料理 |
今回の京都ぶらりひとり旅の初日は、あとで「しまった」と思う事が多かったです。もう少し事前に調べておけば満足感もさらにアップしたかも知れませんが、次の楽しみを残しておくことも大事なのかなとも思います。今回失敗したなぁと思ったところは、次回以降に楽しめるようにできれないいなと思っています。
内容盛りだくさんの初日が終わりました。二日目のぶらりひとり旅は、後日掲載の予定です。
![]() 大和橋~東山駅 | ![]() 蹴上駅~南禅寺 | ![]() 八坂通~祇園 |











































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