ライトアップの清水寺にて

土曜日、清水寺のライトアップを見に行った時のこと。
本堂でお参りをし、清水の舞台で写真を撮ったあと、釈迦堂、阿弥陀堂、奥の院を抜けて、清水の舞台を前方から眺められる場所に来たときのことでした。たくさんの人混みの中、通路の手すりの一番前になんとか入り込み、人を押しのけて私はカメラを構えて写真を撮ろうとしました。その時に、誰かが「車椅子の人がいるので気をつけて」と言ってくれたのです。
左を見ると、車椅子に座った若い女性とそれを介助する若い男性。私が写真を撮るのに夢中で、その車椅子の女性に私の背負うカメラリュックがあたって視界の邪魔をしてしまっていたのです。すぐに、「ごめんなさい」と言って、他の人がまた割り込んでこないくらいに少し間をあけて、女性が清水の舞台を見やすいようにしました。
その時、そのふたりは怒ったり責めたりせずに、なんと笑顔で「大丈夫ですよ、気にしないでください」と言ったのです。それでなくても、安全のための手すりが車いすよりも高くで見辛くて、そこにたくさんの人が私のように押しあっていて、大変な状況です。その場所に来るまでもたぶん、人がいっぱいでその女性は美しいライトアップの景色をあまり楽しめなかったのではないかと思います。なのに、そのふたりはイライラしたり不機嫌だったりすることなく、さわやかに楽しそうに「美しいね」と話したり、男性は時折女性を抱き上げて見やすいようにしてあげて「見える?」とか言いながらお互いを気遣いながら自然に楽しんでいるのです。こんな人混みに車椅子の女性を連れてくることはとても大変です。連れてきてもらっている女性も気を遣うと思います。でもふたりは大変さなど表に出さず、自分たちが特別な存在だから優先しろなんていう態度もなく、普通に楽しんでいるのです。
なんかとても素敵な感じを持ちました。そんな素敵なふたりを見ていたら、マナーをわきまえない人の動きにイライラしたり腹を立てたりしたり、人を押しのけて自分さえよければいいといった行動をしていた自分がなんか小さく感じましたね。素敵だなぁと思われる人間にならないといけませんね。些細な出来事でしたが、この出来事はこれからの自分にかなり大きな影響を与えそうな気がしました。

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